知っておきたいアメリカL1Bビザの注意点&体験談

海外生活

今回は、L1Bビザを取得しアメリカで働いている私が、実際の体験談に基づいて、L1Bビザの注意点について紹介します。(以下の記事は、あくまで体験談に基づく意見なので、詳細は専門の移民弁護士にご相談ください。また掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますのでご了承ください。)

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ビザを申請する前に

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ビザの申請をする前に、自分がどんなビザを取得できそうか?または、取得しなくてはいけないかを調べて下さい。下記イデア・パートナーズ法律事務所のサイトに簡単にまとまっていましたので、参考までに。

なんだかいっぱいありますが、一般人が仕事や勉強のために、渡米するのであれば、かなり数は限られます。駐在とかであるならば、基本LかEかHのどれかです。

会社の規模や状況、個人の経歴、実際の業務などによって変わるので、詳しくは移民弁護士にどのビザを申請するのが良いのか相談をしましょう。

移民弁護士は、日本でも良いし、実はアメリカ在住の弁護士でも良いです。私は、会社や知人の紹介もあってアメリカ在住の日本人弁護士にお願いをしました。アメリカ在住の日本人弁護士は限られているので、周りにおすすめの弁護士を聞くとかなりかぶることもよくあります。

ビザ申請は、弁護士の腕によるところが大きいので、慎重にいくつかの弁護士を比較しながら、可能であれば、知人で実績のある人に紹介をいただくのが良いかと思います。

L1Bビザの注意点

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私が取得したビザは、L1Bビザ、日本語では企業内転勤ビザ(専門職)とも呼ばれており、日本からの駐在員にも多くみられます。L1Bビザそのものの詳細内容を知りたいという方は、先ほど紹介した移民弁護士事務所のHPなどに掲載されていますので、検索してみて下さい。

期間と更新について

L1Bビザの就労可能期間は3年。その後2年間の更新が可能です。

しかしこの更新というのが、運転免許の更新のように簡単に通るわけではないので、注意が必要です。

トランプ大統領時代に一段とビザ審査が厳しくなったことは有名ですが、どうやらL1Bの更新の際も、基本的に新規申請時と同じ基準で再度審査をすると米国移民局が方針を変えた様子。

私の場合、一度目の申請でビザを通していただいた先生も、更新は自信がないとのことで、別の弁護士の先生に切り替えた経緯もあります。

難しさ

難易度はかなり高いです。例年、否認率は上がり続け、昨今約30%ほどだとお伺いしました。

このL1Bビザ申請の難しいところは、これをクリアすれば絶対取得できるという明確な基準がないということです。基本的に、アメリカにはない技術のため、移民してその技術を用いてアメリカに貢献し、いずれは技術をアメリカ人にも伝承をしてもらうためのビザなので、それを満たすことができるということを証明しなくてはいけません。しかし、実際のところ移民局の担当者によってかなり差があるとのこと。よって入念に準備をする必要があります。

私の場合は、どんな専門的な技術なのか?なぜその技術がアメリカにはないといえるのか?私がその技術を持っている証明。どうアメリカに貢献できるのか?などを会社で持つ特許関連技術と紐づけて、弁護士と一緒に資料作りをしました。その期間、およそ10ヶ月。。最終的には、大学の卒業論文より膨大な資料となりました。

ポイントとしては、専門的な技術を、全く知らない移民局の審査担当者にその凄さが、わかるように伝えなくていけないことが一番重要で、大変でした。

配偶者ビザは通りやすい

L1Bビザは、申請が通れば、L2ビザという配偶者ビザの申請ができます。こちらのビザは、L1Bビザが通ればよほどのことがない限り大丈夫とのこと。私の場合も、私のビザが通ってすぐにL2ビザの申請も通りました。

またこのL2ビザは、これだけでは就労はできませんが、Employment Authorization Document (EAD) と呼ばれる労働許可カードを別で申請をして通れば、アメリカで就労を検討することも可能です。詳しくは弁護士へご相談ください。

プレミアム申請はオススメしない

ビザは申請から数ヶ月で結果が届くのですが、追加料金を支払えば、プレミアム申請という審査期間約2週間程度で、結果がわかる申請もあります。

しかし個人的にはお勧めできません。色々な弁護士の先生にお伺いしましたが、よほど自信がある申請ではない限り、かなり確率で否認もしくはRFE(Request for Evidence)という追加審査が発生しているようです。

なぜなら2週間という短い期間で審査をしなくてはいけないので、移民局の担当者がよくわからないもの、時間がかかりそうなものなどは、とりあえずテンプレのRFEを出しておき、情報が足りないから出直してきてね。というのがよくあるとのこと。。。実際私も、初回申請時にはよく知らずプレミアム申請を使ってしましたが、結局RFEをもらい、かなり焦ったのを覚えています。

SNSなども注意

審査は基本書類で全て判断されますが、どうやら最近はSNSなどのチェックもされている事例があるとのこと。実際のその人が本当に申請通りの会社や事業を行なっているのかなどをみられ、思わぬ落とし穴になる可能性があるらしいです。

どこまで本当かわかりませんし、私のSNSには基本見られて困るようなことも、ウソもないので、問題はありませんでしたが、注意をしておくと良いかもしれません。

面接はそんなに難しくない

審査が通ると、いよいよ大使館で面接です。しかし面接は、そんなに難しいことは聞かれず基本的な英語が話せれば、大体は問題なく通ることができるかと思います。私の場合も、面接自体は立ちながら、ガラス越しの受付で、数分の質疑応答で終わりました。

質問も、アメリカにいく目的や、どんなことをするのかなど、ごく一般的なものばかり。L1Bの場合、申請をした専門技術についての細かい質問があることもあるらしいので、その辺りはうまく英語で説明ができるように準備だけはしたほうが良いかもしれません。

まとめ

年々厳しくなるアメリカのビザ申請。しかしながら少子高齢化が進み日本市場の縮小が見えている中、よりグローバルに多くの人が興味を持ち、活躍するチャンスが訪れることを願います。

アメリカでこれから働きたいと思っている日本人の方に少しでも参考になれば幸いです。

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